今回は、京橋にある開明について、シンプルに掘り下げてみようと思います。
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- 入り易さ
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- 進学実績
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- ブランド力
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- スケール(設備)
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- アクセス
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基本情報
学校の公式HPは下記です。
住所:大阪市城東区野江1-9-9
中高一貫の男女共学校
1学年の募集人員数はS(スーパー)理数コース120名/理数コース120名の計240名ですが、実際は250名を超えてくるケースが多く、特に2023年度は302名が入学したようです。
出願はコース毎に行うわけではなく、純粋に入試の成績上位からS理数コース->理数コースの順に枠が埋まっていく形です。
1クラスの人数はハッキリは分かりませんが、授業見学した印象では、結構教室に詰め詰めな印象を受けました(生徒数増えてるのが影響しているのかもしれません)
高校入試もやっていますが、募集は男女80名と少数で、中学入学組で途中いなくなった人を補填するぐらいのイメージです。
通われている学生の地域については、2023年度データでは、全生徒のうち半数の655名が、大阪市内となっています。次に、枚方市107名、堺市53名、寝屋川市51名、東大阪市51名となっています。
意外にも、枚方市が多いんですね。京阪で特急乗れば京橋までノンストップで15分なので、枚方市民からは遠いイメージは無いのでしょう。あと堺市も多く、こちらはJR環状線を使う感じですかね。他にも吹田45名、高槻47名、豊中39名と、北摂地域からも一定数おり、アクセスの良さが顕著に現れています。
偏差値は52〜42
入学試験は統一入試日初日から計4回開催され、各偏差値は下記の通りです(※能開センター公開偏差値)
ちなみに、コース(S理数コース/理数コース)の違いと、専願/併願の違いもあり、偏差値帯は結構広めです。
- 1日目午前(1次前期)
- S理数併願52 / S理数専願50 / 理数併願46 / 理数専願42
- 2日目午前(1次後期A)
- S理数併願52 / S理数専願51 / 理数併願46 / 理数専願42
- 2日目午後(1次後期B)
- S理数併願52 / S理数専願51 / 理数併願46 / 理数専願42
- 4日目午前(2次)
- S理数併願52 / S理数専願50 / 理数併願45 / 理数専願44
日程に関わらず、S理数コースだと偏差値50を超え、理数コースだと偏差値50を超えない、と認識しておけば良いと思います。
ちなみに、開明の2次入試は、加点制度(1次入試の試験回数に応じて5点/1回)があります。1次で計3回受験すれば最大15点加点となります。開明の発表では、2次の加点平均は10.9点との事ですので、2次受けた人は1次と含めて3回受験した受験生が多いという事になります。やはり加点制度があるとなると、複数回、開明を受けたほうが有利ではありますね。
最寄り駅はJR環状線/JR学研都市線・東西線/京阪本線「京橋」駅
最寄り駅は、京橋駅で、開明まで徒歩8分です。
京橋駅が最寄りという事で、JR環状線/JR学研都市線/京阪本線が使えるので、アクセスは抜群です。
加えて、開明が最近推しているのが、おおさか東線の「JR野江駅」になります。京橋駅最寄りのイメージは既に付いているので、今後は「JR野江駅」も使える点を魅力の一つとしてプッシュしていきたいのだと思います(ちなみに、JR野江駅からは徒歩10分です)
※少し距離はありますが、大阪メトロ鶴見緑地線京橋駅も、一応使えます
どういった層が受験しているか?
大阪市近辺の受験者層を想定した場合、基本的には、下記が想定されます。
- 開明 本命組
- 四天王寺 滑り止め
- 高槻/清風南海 滑り止め
本命以外には、上位偏差値である、四天王寺/高槻/清風南海の滑り止めです(実際に開明の説明会でこの3校の併願校になってる旨の話がありました)
四天王寺/高槻/清風南海あたりの難関校落ちの学生をS理数コースで少しでも吸収したいところですが、同様に常翔学園のSJ、大阪桐蔭の英数選抜コースとも取り合いになります。開明/常翔学園/大阪桐蔭でそれぞれ微妙に特徴も異なるので、開明としても、今後、より難関校の併願校の立ち位置を強めていきたいところだと思います。
開明の特徴 4選
開明の特徴について、私独自の切り口で4つ取り上げようと思います。
特徴① 総合選抜型入試(特色入試)に強い
昨今、開明で一番話題に上がるのは、この総合選抜型入試いわゆる”特色入試”の実績です。
24年度の卒業生239名の内、26人(10%)が特色入試による合格者で、京都大学には8名合格で、3年連続4回目の全国1位となります(京都大の特色入試は、毎年お近くの大阪桐蔭と1位争いしてますね)
ただ、私自身が特色入試に詳しく無いから、というのもありますが、最初から特色入試を当てにすべきでは無いと思います。あくまで、オプション的な飛び道具的に思っていたほうが良いでしょう。
ちなみに、京都大学の特色入試は、総合人間学部と理学部を除けばほとんどの学部が「小論文」試験です。そういう意味で言うと、開明は小論文対策をバッチリする学校、とも言えるわけですが、国語が苦手、文章のアウトプットが苦手という子には、あまり特色入試というオプションは当てに出来ませんので、ご注意を。(国語苦手でも、開明のノウハウで何とかしてくれたら良いですが、そこまで甘くはないでしょうし、実際は、国語が得意な生徒の切り札として使っている感じだと思います)
特徴② 給食がある+室内温水プールがある
中学生は、週4回給食があります。個人的には、給食があるんだぁという程度だったのですが、世のお母様方を中心に実は高い評価を受けています(うちの妻も”給食あるなら開明で良いじゃん!”と言う感じです)
実際似たような学校同士の比較となると、案外こういう要素で学校が決まったりするケースも多いですしね。
また、校舎の地下には室内温水プールがあります。
中学受験をするご家庭でも”運動系の習い事は水泳だけはやらせてる”、”うちの子、球技は全般ダメだけど水泳だけは得意”、というご家庭は多いと思います。そういった面では室内温水プールという環境は中々魅力的です。ちなみにですが、開明はスポーツ推薦等やっておらず、部活も基本、体動かすレベルの部活が多いのですが(要は全く強くない)、水泳部だけは結構強いみたいです(以前NHK放送の水泳全国大会で開明高校の生徒が出ててビックリしました)
特徴③ 宿題の量が多い
開明と言えば、宿題の量が多い事でも有名です。
ですが、宿題の多さは、中堅校の宿命でもあり、開明以外でも大阪桐蔭も同様に宿題量が多いと言われてます。中堅校が難関校に対抗するためには、管理型で量をこなさないとブレークスルー出来ない、という考えでしょう。
元々勉強をコツコツやる子からしてみると、多いなりにこなせるんでしょうけど、塾の宿題を親がガミガミ言ってやらせてるような子だと正直合うのかな?と思いますが、偏差値50台のレベルで進んでコツコツ自分から勉強する子もそう多くはないでしょうから、まぁ入ったら入ったで何とかなる部分もあるんでしょう。ただ大量の宿題をするだけではどうしてもモチベーションを維持出来ないのであれば、20分テストという細かいマイルストーンを置ける金蘭千里とかも検討したほうが良いかもしれません。
特徴④ やたら歩かす系の行事が有名
開明と言えば、中3時に行われる「しまなみ海道夜間歩行」が有名ですね。
ただ、色々話を聞いてみると、他にも長距離を歩くイベントがあり、とにかく開明は歩かす系の行事が好きなんだなという事が分かりました(笑)
何はともあれ生徒等の思い出作りになるのであれば何でも良いでしょう
その他(番外編)
- 人工芝なので水捌けはかなり良い
- 屋上庭園もある
- 授業見学では、特に仕込みなし
(普通に怒られてる生徒もいるが、それも開明らしさなので良し) - 学校見学行くと、ちゃんと挨拶してくる生徒がいる(真面目な生徒が多い印象)
- 説明会資料用の手提げ袋のデザインが独特(何か宇宙っぽい青のデザイン)
- 給食環境を望む親+水泳をしてる子にオススメ
- 国語が好きな子+文章力がある子にオススメ(特色入試の可能性という意味で)
- 管理型の勉強スタイルに抵抗が無い子にオススメ