今回は、北千里にある金蘭千里について、シンプルに掘り下げてみようと思います。
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- 入り易さ
- 5
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- 進学実績
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- ブランド力
- 4
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- スケール(設備)
- 3
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- アクセス
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基本情報
学校の公式HPは下記です。
住所:大阪府吹田市藤白台5丁目25番2号
中高一貫の男女共学校
1学年の募集人員数は180 名で、実際の入学者数も基本180名前後です。ただ、2022年度は異様に多く、224名入学したようです。
1クラスは30名程度で6クラス。1クラス30名を切る学年も普通にあるので、だいぶゆとりのある感じですね(ちなみに、上記224名時の学年クラス数は7クラス)
高校入試はやっていないので、6年間、中学入学時のメンバーとそのまま過ごす形となります。
通われている学生の地域については、
西宮、尼崎、宝塚、川西、伊丹、豊中、箕面、池田、豊能町、能勢町、吹田、茨木、高槻、摂津など。
上記地域で全校生徒の7割程度で、大阪市内からの通学は、1割程度と思ったより少ない印象です。
そういう意味で言うと、北摂地域に密着した学校と言えそうです。
偏差値は46〜42
入学試験は統一入試日初日から計3回開催され、各偏差値は下記の通りです(※能開センター公開偏差値)
- 1日目午前:42
- 1日目午後:46
- 2日目午前:46
50は超えないので、難関校と比べると、割と入り易い学校の一つではあります。
また、中堅校に決まって存在する上位の特進コースはありません(他の中堅校同様に特進コースを設ければ、恐らく偏差値は上がるとは思いますが、そこは敢えて選択していないのでしょう。ブレないというか独自路線ですね)
最寄り駅は阪急千里線「北千里」駅
「北千里」駅は阪急千里線の終点・始発駅なので、帰りは座れるケースが多いと思います。
1つ手前の「山田」駅は、モノレールとも連絡しているので、幅広い地域から通学可能です(モノレールは少し割高ですけど学割もあるので)
学校までは「北千里」から歩いて10分とありますが、道中、坂があるので、時間以上に少し疲れるかなという印象はあります。ただ並木通りや高級住宅街を歩く形になるので、”私立に通ってる感”は感じ易いと思います(笑)
どういった層が受験しているか?
大阪市近辺の受験者層を想定した場合、基本的には、下記が想定されます。
- 金蘭千里 本命組
- 高槻中学 滑り止め
- 常翔(SJ)/開明(S理数)/大阪桐蔭(英数選抜) 滑り止め
本命以外には、上位偏差値(60)の高槻中の滑り止め(特に女子)です。さすがに高槻を受けるレベルであれば、落ちる可能性は低いと思います。
あとは、特進コースが偏差値やや上の常翔(SJ)開明(S理数)/大阪桐蔭(英数選抜)の各中堅校の滑り止め、といったところですが、特進コースに合格出来なければ金蘭千里に行くような限られた層になると思うので、実質あまり多くはないかなと思います(似たようなレベルの学校をわざわざ複数受けるケースも少ないと思います。実際、開明のように受験回数に応じて加点もあったりするので、中堅校を受ける場合は、無闇に複数校に散らす必要は無いかと思います)
金蘭千里の特徴 4選
金蘭千里の特徴について、私独自の切り口で4つ取り上げようと思います。
特徴① 女子比率が多い
まず、一番に上げたいのは、この女子比率の多さです。ちょっと女子が多いね、というレベルではなく、男女差が激しい年では、男子57名、女子120名と、女子が男子の2倍以上いる年もあります。
男子比率がここまで低い学校も珍しいですね。女子が多いわけなので、男子も、男女問わずコミュニケーション取れるような子が向いているかなと思います。
特徴② 偏差値40台の中では、進学実績が突出している
パンフレット等でも、”どこよりも「伸ばす」進学校です“と謳っているだけあって、偏差値40台の学校にしては、進学実績はかなり良い学校です。
・「偏差値55未満の中高一貫校の医学部合格者ランキング」で大阪の私立高校第1位
・「関西の偏差値40台のトップ国公立に強いランキング」で第2位(大阪ではトップ)
また、海外大学への進学実績や、医学部への進学実績も多い、という特徴があります。
詳しい進学実績は、下記記事を参照ください。
特徴③ 毎日20分テストがある(中間/期末テストの代わり)
金蘭千里と言えば、この毎日の「20分テスト」です
この「20分テスト」は”小テスト”ではなく、世間一般の中間/期末テストの代わりに行うテスト、になります。
自然とテスト前だけ詰め込むような勉強方法にはならないですし、日々の勉強習慣を身につけるという意味では、割と合理的な仕組みだと思います。フィードバックも早いほうが身につき易いですし。
特徴④ 品がある
北千里で高級住宅街に位置し、女子が多い、という環境なので、抽象的な表現にはなりますが、他の中高一貫校と比べても品はあると思います。系統で言うと、雲雀丘学園と少し似た感じでしょうか。
受験では一般的には、少しでも偏差値の高い学校に入れよう、と考える親が多いと多いますが、金蘭千里は偏差値だけでは測りきれない独特な存在感があるので、偏差値に拘らず金蘭千里を選ぶ、という親も一定数いる気がします(特に女子)。
そういう面もあって、小学校時代、必死に勉強頑張って金蘭千里に合格した子もいれば、必要最低限の勉強だけして(余力を残して)金蘭千里に合格した子も一定数いるようで、そのような層が偏差値40台にも関わらず高い進学実績残している一つの要因になってるのでは推測します。
また余談ですが、アイドルグループの「日向坂46」に金蘭千里出身の子がいるみたいですね。
- 学校に近い北摂地域(特に阪急千里線/モノレール沿線沿い)の受験生にオススメ
- 偏差値40〜50台の女子+ガツガツした環境が向いていない男子にオススメ
- 毎日コツコツ勉強する子(もしくは親がそうさせたいと思っている)にオススメ